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2010年07月30日

15世紀までは今のような「本」はなかった。

15世紀までは今のような「本」はなかった。グーテンベルグの活版印刷の発明は近代の3大発明の一つです。
それまで「本」はありました。ですが羊皮紙に手書き(といっても
まるで印刷したような文字)でした。僧院奥深くで写字生といわれる
僧が専門で書いていました。

羊皮紙はとても高価で民衆に入手できる代物ではありませんでした。
20ページの本に22頭のヒツジが必要でした。
ですから、今のように一般的なものでなく、宗教の聖具に近いもの
でした。ですから、権力者の特権的な位置を表象するもので、民衆
には崇める対象で、とても自分の身辺に置くようなものではなかった
わけです。

それが、グーテンベルグで日用品化したわけです。
近代の三大発明である所以がお分かりだと思います。
なにしろ、印刷はそれまで閉じた世界を一気に大衆に開放しました。

それは、ともかく最初の印刷本は写本そっくりな活字を鋳造しました。
ですから、出版された本は、写本そっくりだったのは皮肉なことです。

IPODの機能が今の紙の本そっくりのテクスチャーに似せて作りこまれて
いるのは歴史の循環をみるようです。


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    Posted by ロスマン at 14:13│Comments(0)書くことを考える
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